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生息地域によって味にばらつきがあるので、
自分で釣ったぼらを食べて
苦手になってしまった人も
いるかもしれません。
ぼらは臭いと言われがちですが、
旬のぼらは脂がのってとても美味しいです。
沿岸部が汚染されるとともに
臭いがきつくなり、
敬遠されるようになりましたが、
本来は身の締まった上質な魚です。
今回はそんな
「ぼら」の漢字、旬、保存方法
などをまとめました。
「ぼら」ってどんな魚?
ぼらは『日本書紀』の
神話「海幸彦と山幸彦」にも登場するように、
古来より日本人に馴染みの深い魚です。
堤防釣りで釣れるぼらは餌泥棒といわれ、
釣り人にはあまり歓迎されません。
ぼらは安価でありがたい魚ですが、
その卵巣は日本三大珍味の一つ
「からすみ」に加工され
高価で売られています。
高級食材のからすみは
以前は他のいろいろな
魚の卵巣で作られていましたが、
安い上に沿岸部で大量に獲れる
ぼらが最終的に材料として残りました。
イタリアではぼらの他
マグロやマルーカという魚の
卵巣でも作られており、
ボッタルガ(bottarga)
といい、日本と同じく
高級食材として人気があります。
また、
ぼらのへそと呼ばれる
消化器官の幽門部位は
四国地方で珍重されています。
「ぼら」の漢字や別名は?
ぼらは漢字で「鯔」と書きます。
ぼらは出世魚で、
ハク、スバシリ、オボコ
イナ、ボラ、トド
と成長するにつれて
名前が変わります。
2~3cmのものをハク、
40cm以上の物をトド
と呼びますが、中には
3kg以上に成長するものもいます。
「トドのつまり」は
「行きつく果て、最後」
の意味でここからきました。
かっこいい若者を
「イナセ」と呼びますが、
「鯔背(いなせ)」が語源です。
江戸時代、魚河岸の若者が
髷を鯔の背のように曲げて結った
「鯔背銀杏」が始まりです。
そこから短気で喧嘩っ早いが
情に脆くて一本気な若者を
指す言葉になりました。
「ぼら」の旬や保存方法は?
ぼらの秋から冬の産卵期が
おいしいと言われています。
つまり、
ぼらの旬は10月~1月
になります。
身に張りがあって黒っぽいものが新鮮です。
鱗が剥がれているもの、
身体が白っぽいものは避けましょう。
30cm~40cmで
大きいものを選びましょう。
保存方法は、まず頭と内臓を取ります。
きれい洗ってから塩を振って
キッチンペーパーに包み、
ラップに包んで冷蔵庫で保存します。
または塩を振らずに冷水にくぐらせ、
水気を残したままラップで包んでから
保存袋に入れて冷凍します。
いずれの場合も内臓を潰さないように注意し、
血合いなどはきれいに掃除します。
旬のぼらは驚かれるほど
おいしいと思いますので、
ちゃんと保存して
旬のぼらを調理してみましょうね。
この記事の監修者

- 調理師の免許を持っている料理、食べることが大好きな私です。皆さんから「このレシピおいしかった!こんな食べ方あるんだ!」などの暖かいコメントに喜んでいます。
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