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勢いよく芽を出したその姿から、

お正月料理のおせちに欠かせないくわい。

 

そんな「くわい」の名前の由来は、

葉が大きく鍬の形に見えたことから、

「鍬芋(クワイモ)」

それが転じて「くわい」となったそうです。

 

では、

今回はそんな「くわい」の

漢字、旬、保存方法など

生活の知恵をまとめました!

「くわい」ってどんな野菜?漢字や種類は?

蓮根と同じように水中で育ちます。

 

原産国は中国で、日本には平安時代に

伝わったとされていますが、

よくわかっていません。

 

現在日本で食べられているくわいが

一般に普及したのは江戸時代です。

 

漢字では「慈姑」と書きますが、

一つの根にびっしりと実のつく様子が

姑(母)が子を慈しんでいるように

見えるからです。

 

くわいには

白くわい、青くわい、吹田くわい

の三種類があります。

 

中国で主に生産される白くわいは

しゃくしゃくとした歯触りが特徴で、

日本ではあまり流通していません。

 

おせちに入れるのは青くわい、

黒っぽい品種で、

ほっくりとした食感です。

 

日本では埼玉県、広島県が

産地として有名です。

 

大阪府の吹田市で栽培される

吹田くわいは小さめでえぐみがなく、

上品な味わいです。

 

姫くわいとも呼ばれ、

主に高級料亭などで用いられます。

「くわい」の旬は?選び方、保存方法も!

9月から3月

にかけて収穫されますが、

おせちに需要が集中しているため、

ほとんどが

11月中旬から12月下旬

にかけて出荷されます。

 

皮が乾燥していなくて青い色が濃く、

実に張りがあるものを選びます。

 

芽がぐにゃぐにゃしているものは

避けましょう。

 

また、保存は非常に日持ちが良く、

水を張ったボウルに入れて冷

蔵庫に入れておけば一か月以上持ちます。

 

途中で水は取り換えます。

 

または湿らせた新聞紙で包んで

ポリ袋に入れ、口を縛ってから

冷蔵庫の野菜室に入れます。

 

これでも二週間は持ちます。

 

くわいは水生植物なので

乾燥させないことがポイントです。

「くわい」の代表的なレシピは?

・含め煮 

おせちに入れるならこれです。

縁起物の芽を折らないように

注意して扱います。

くわいはあくが強いので皮を剥いた後、

米のとぎ汁で4~5分下茹でします。

薄く味をつけた煮汁で

ゆっくりと含め煮にします。

 

また、

横に薄くスライスして水に晒し、

水気を切って乾かしてから油で揚げると

美味しいチップスにもなります。

 

お正月準備の頃は値が張りますが、

年を越すと一気にお手ごろになります。

 

もし見かけたら普段の料理にも

使ってみてはいかがでしょうか。

 

畑の栗といわれるほど

ほくほくと甘く美味しいお野菜ですよ。
 

この記事の監修者

ゆい
ゆい
調理師の免許を持っている料理、食べることが大好きな私です。皆さんから「このレシピおいしかった!こんな食べ方あるんだ!」などの暖かいコメントに喜んでいます。